ごあいさつ

ダイアローグ(Dialogue)は、多くは「対話」と訳されます。
「対話」とは、「互いの存在が尊重され、互いを知り、思いを共有するプロセス」であると私は考えています。

当相談室の「対話」では、ご相談にこられる方が話してくださる、ご自身をとりまくさまざまなことがらや経験などのお話をうかがい、スタッフがそれを聴いて感じたことや、自分のこころの内にわき起こった感じ、アイディア、さらに知りたいと思うこと、などを伝え返してゆきます。

そういったやりとりをくりかえすことが、「思いを共有するプロセス」であると考えています。そして、このプロセスを通じて、回復や治癒、自己理解、行動変容、ストレス軽減といった変化が生まれると考えています。

私たちは、オープンダイアローグという実践に興味をもち、勉強を続けています。

オープンダイアローグとは、フィンランドの西ラップランド地方で生まれた、精神科医療のあり方の一つです。

オープンダイアローグは、「クライエントのことについてスタッフだけで話をするのをやめる」という取り決めから始まり、治療に関することはつねにオープンに、クライエントと複数スタッフとの「対話」でなされるようになりました。

クライエントの思いを大事にし、その方の意思を尊重することを中心にした「対話」実践のなかで、クライエントの精神症状が安定し、安定した地域生活ができるようになっているといいます。

これらの「対話」実践と、地域の「サービス提供システム」、そしてそれらを支える「世界観」が、フィンランドのオープンダイアローグであり、そこで生まれた唯一無二のものです。

このようなオープンダイアローグの考え方に感銘を受けた私たちも、そのあり方を大事に心にとどめながら、今からここで出会う相談者の方たちと一緒に、私たちなりの「対話」のあり方をつくっていきたいと思いました。

当相談室では、オープンダイアローグの考え方を大事にし、「対話」の方法を取り入れながら、「思いを共有するプロセス」の場を提供することで、相談者の方々の意思が最大限に尊重され、相談者ご自身がありたい自分の姿でいられることを全力でサポートします。

ダイアローグ・ラボぐんま 統括 坪田裕佳